Nintendo Switch 2が話題をかっさらう今日この頃ですが、SEXTRACEも次世代ゲーム機の開発を進めています。
<コンセプト>
コンセプトは「表現コスパの高いゲーム機」です。
昨今のゲームは見た目がリッチなぶん、開発の難易度が極めて高いものとなっています。一方で、表現の手段として手早く、あるいは少人数でゲームを開発したいという要求はあるでしょう。そうした時、比較的手軽にできて、一定以上の表現力があるゲームとは何だろうと考えたわけです。
私の中で、その答えの一つがDVD-PGでした。DVD-PGはDVDで遊べるゲームです。といっても複雑な仕組みではなく、選択肢が表示され、選択するとそれに応じた映像が流れるという、極めてシンプルなものです。それでも簡単なアドベンチャーゲームを作ることができました。
映像を主体としたコンテンツなので、見ごたえはあったわけです。
・・・とはいえDVD-PGをゲームとしてみると、いささか物足りない部分はあります。
・リアルタイム性がないので、アクションやシューティングを作ることができない
・ランダム要素を作ることができない
・パラメータの所持・表示に限度がある
・セーブができない(パスワードで何とかというところ)
結局、アドベンチャーゲームが精一杯ということになるわけです。
しかしそうであるならば、ゲームとしての要素を外部から足せばよいのです。具体的には、ゲーム性はマイコンに任せ、画や音楽を外部(DVDやMP4プレーヤー)に持たせる。そうすることで、映像とゲーム性を両立できるはずです。
<ハードウェアの構成>
見た目としては据え置き機のコントローラーをイメージしてください。その中に、AVRマイコンと、液晶を搭載します。128*64ドットといったところです。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/g103413/
そこに十字キー、ボタンが二つ搭載されています。ゲームソフトを読み込み、あるいはセーブデータを書き込むためのマイクロSDポートも搭載します。
これだけなら携帯ゲーム機のような見た目ですが、加えて前方部に赤外線発信モジュールを備えます。この赤外線発信モジュールが本機の大きな特徴で、リモコンとしてふるまい、外部のDVDプレーヤー(あるいはMP4プレーヤー)に信号を送り、操作することができます。
つまりゲームは主に手元の液晶で行い、映像パートはDVDプレーヤー(あるいはMP4プレーヤー)で指定した映像を流すという仕組みです。
例えばこんな使い方を想像しています。
・手元のコントローラ搭載液晶でアクションゲームを行い、ボスと出会ったり、あるいは勝負に勝ったりするとDVDプレーヤーでイベントに応じたムービーが流れる。
・手元のコントローラ搭載液晶で電子ペットを飼育し、好感度が一定にたまるとムービーが流れる。
・戦略シミュレーションゲームで、手元のコントローラ搭載液晶にパラメータを表示する。(例 所持金:200 体力:500)
DVD-PGと比較して、各段にゲーム性が増すでしょう。コントローラーを携帯し、外で遊べるのも大きなメリットです。
<ゲームソフトの提供形態>
プログラムを書き込んだマイクロSDカードと映像を詰め込んだDVD(MP4プレーヤーならもう一枚のマイクロSD)をセットで販売することになります。2025年現在、マイクロソフトは安いものなら500円前後、DVDは1枚30円前後ですので比較的安価にソフトを提供できます。
<プログラミング>
プログラムはテキスト形式でマイクロSDに書き込み、AVRに搭載したインタプリタで動かします。大まかなできることは以下の通りです。
・四則演算、if文、for文、サブルーチン呼び出し、代入
・ランダム値生成
・DVDプレーヤーを操作(メニュー画面表示、指定のチャプターを再生、一時停止、再開)
・セーブ(ゲームソフトが入っているマイクロSDに書き出し)
・スプライト(10個くらい)
・文字表示
・画面に線を引く
・指定した秒を待つ
まだまだ粗削りではありますが、技術面や部品の調達における実現性は十分にあると睨んでいます。今後も研究、検討を行ってまいります。